ける

只今の太政大臣の尻はけるとも、此の殿の牛飼にも触れてんや(「落窪物語(10C末)」)、 とある、 「ける」(カ行下一段活用)は、 蹴る、 と当てる(広辞苑)が、 蹶る、 とも当てる(大言海)。 「ける」の古形は、 帯刀どもして蹴させやましと思ひしかと(大鏡)、 殿上人、鞠けさせて御覧ずる(栄花物語)、 と、 け(蹴 カ行下一段活用…

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