ける
只今の太政大臣の尻はけるとも、此の殿の牛飼にも触れてんや(「落窪物語(10C末)」)、
とある、
「ける」(カ行下一段活用)は、
蹴る、
と当てる(広辞苑)が、
蹶る、
とも当てる(大言海)。
「ける」の古形は、
帯刀どもして蹴させやましと思ひしかと(大鏡)、
殿上人、鞠けさせて御覧ずる(栄花物語)、
と、
け(蹴 カ行下一段活用…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか