しわぶ

男、しわびて、我身は、さは観音にこそありけれ、ここは法師になりなんと思ひて(宇治拾遺物語)、 いみじくほうけて、物もおぼえぬやうにてありければ、しわびて法師になりてけり(仝上)、 とある、 しわぶ、 は、 当惑して、 途方に暮れて、 などの意とある(中島悦次校注『宇治拾遺物語』)。 「しわぶ」は、 為侘ぶ、 と当て、 どうしてよいか始…

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