慮外

某(それがし)は御身上おぼつかなく、慮外にも御馬に乗り参り候と云ふ(宿直草)、 とある、 慮外、 は、 異常な、 一風変わった、 と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。 「慮外」は、漢語である。文字通り、「意外」、「考慮の外」あるいは「思慮の外」と訓めば、 事乖慮外(事、慮外に乖(そむ)く(暗殺された))(晉書・毛璩傳) と、 …

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