慮外
某(それがし)は御身上おぼつかなく、慮外にも御馬に乗り参り候と云ふ(宿直草)、
とある、
慮外、
は、
異常な、
一風変わった、
と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。
「慮外」は、漢語である。文字通り、「意外」、「考慮の外」あるいは「思慮の外」と訓めば、
事乖慮外(事、慮外に乖(そむ)く(暗殺された))(晉書・毛璩傳)
と、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか