冥加
此の礫打たれし家主も自然と機にもかけざるは、理の常を得し冥加ならんか(宿直草)、
の、
冥加、
は、
冥賀人に勝れて、道俗・男女・宗と敬て、肩を並ぶる輩无し(今昔物語)、
と、
冥賀、
と当てたりするが、
孝衡曰、加護二種有、一、顕如、謂現身語、讃印其所作、二、冥加、謂潜垂覆摂、不現身語(鹽尻)、
と、
冥々のうちに受ける神仏の加護…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか