ひぐらし
一日(ひくらし)此の寺に参りしに、人目の関の閑有りて、仏前の錢二十文盗みしかば(宿直草)、
にある
一日(ひくらし)、
は、普通、
日暮、
と当て、
ひぐらし、
と訓むが、古くは、
ひくらし、
と清音で(広辞苑)、
つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば(徒然草)、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか