なづさふ
一入(ひとしお)惜しみ可愛(かわゆ)くさふらへ、其れ様もなづさふ者なれば、不憫に思し候はんか(宿直草)、
にある、
なづさふ者、
は、
馴れ親しんだ者、
の意とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。
なづさふ、
は、現代表記では、
なずさう、
となるが、
三重の子が 挙(ささ)がせる美豆多麻宇岐(瑞玉盞 ミヅタマウキ)に浮きし脂落ち…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか