保呂乱す
誉れ世に高きも夫婦の中の善し悪しにあり。ああ保呂乱すべからず(宿直草)、
にある、
保呂乱す、
は、
取り乱す、
意とあり(高田衛編・校注『江戸怪談集』)、
鷹が両翼の下の羽毛である保呂羽を乱す意から、
ともある(仝上)。「保呂」は、
保呂羽(ば)の略、
で、
鷹(たか)や鷲(わし)の翼の下にある羽、矢羽として珍重された、
と…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか