目かれ
かばかりに尋常に優しくは有るらんと、見れども見れども目かれせず。かくて舞を始めけるに、面白さ云はん方なし(「義殘後覚(ぎざんこうかく)」)、
とある、
目かれせず、
は、
見あきない、
とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「目かれ」は、
めかる、
の、
名詞形、
だと思う。「めかる」は、
目離る、
と当て、
見る目を…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか