目かれ

かばかりに尋常に優しくは有るらんと、見れども見れども目かれせず。かくて舞を始めけるに、面白さ云はん方なし(「義殘後覚(ぎざんこうかく)」)、 とある、 目かれせず、 は、 見あきない、 とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「目かれ」は、 めかる、 の、 名詞形、 だと思う。「めかる」は、 目離る、 と当て、 見る目を…

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