不肖
その身不肖なるゆへに、世に聞こえざるなり。弟子聖鎮、先師を反異するのみ(奇異雑談集)、
にある、
不肖、
は、
ここでは、めだたない、の意、
とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。因みに、「反異」は、
世評を否定し、真実を述べること、
とある(仝上)。
普通、今日、「不肖」は、
不肖、私にお命じ下さい、
と、
自分の謙称、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか