不肖

その身不肖なるゆへに、世に聞こえざるなり。弟子聖鎮、先師を反異するのみ(奇異雑談集)、 にある、 不肖、 は、 ここでは、めだたない、の意、 とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。因みに、「反異」は、 世評を否定し、真実を述べること、 とある(仝上)。 普通、今日、「不肖」は、 不肖、私にお命じ下さい、 と、 自分の謙称、 …

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