小袿(こうちぎ)

年のころ廿(はたち)ばかりと見ゆ。白き小袿(こうちぎ)に紅梅の下襲(したがさね)、匂ひ世の常ならず(伽婢子)、 とある、 小袿、 は、 女房装束の上着、高貴な女性の平常着、 とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。古くは、 こうちき、 と清音(精選版日本国語大辞典)で、 婦人の礼服、裳、唐衣(からぎぬ)など着ぬ上に、打掛けて着るものにて、小袖の…

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