小袿(こうちぎ)
年のころ廿(はたち)ばかりと見ゆ。白き小袿(こうちぎ)に紅梅の下襲(したがさね)、匂ひ世の常ならず(伽婢子)、
とある、
小袿、
は、
女房装束の上着、高貴な女性の平常着、
とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。古くは、
こうちき、
と清音(精選版日本国語大辞典)で、
婦人の礼服、裳、唐衣(からぎぬ)など着ぬ上に、打掛けて着るものにて、小袖の…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか