つぼ折
其の様、地白の帷子(かたびら)をつぼ折り、杖を突きて山の頂に登る(伽婢子)、
にある、
つぼ折り、
は、
着物の褄を折って前の帯にはさむ、
意とあり(高田衛編・校注『江戸怪談集』)、
かいどる(搔い取る)、
と同義とある(仝上)が、「かいどる」は、
小袖(こそで)の、しほしほとあるをかいどって(太平記)、
と、日葡辞書(1603~04)に…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか