面(おも)なし

知康、昨日今日の者にてあれども、声悪しからぬうへに、面なく歌ふほどに、習ひたるほどよりは上手めかしき所ありて、悪しくもなし(佐々木信綱校訂『梁塵秘抄』)、 にある、 面(おも)な(無)し、 は、 恥じる様子がないさま、 あつかましい、 押しが強く平気である、 意とある(馬場光子全訳注『梁塵秘抄口伝集』)。 顔の意味の「おも」と形容詞「なし」とが結び付い…

続きを読む