面(おも)なし
知康、昨日今日の者にてあれども、声悪しからぬうへに、面なく歌ふほどに、習ひたるほどよりは上手めかしき所ありて、悪しくもなし(佐々木信綱校訂『梁塵秘抄』)、
にある、
面(おも)な(無)し、
は、
恥じる様子がないさま、
あつかましい、
押しが強く平気である、
意とある(馬場光子全訳注『梁塵秘抄口伝集』)。
顔の意味の「おも」と形容詞「なし」とが結び付い…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか