折節
感に堪へずして、唐綾の染付なる二衣を纏頭にしてき。折節に付けては興がりておぼえき(梁塵秘抄口伝集)、
にある、
折節(おりふし)、
は、
ちょうどそのときに、その場合に、
とか、
ときどき、おりにふれて、
という意味で使われるが、ここでは、
時節、時機、場合、その時、
の意とあり(馬場光子全訳注『梁塵秘抄口伝集』)、「折節につく」で、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか