嘯く

負われながら月を詠(なが)めうそぶきて、時替るまで立てり(今昔物語)、 丈は上の垂木近くあるが、吹(うそぶき)をし文を頌(しょう)して廻るなむありける(仝上)、 などとある、 うそぶく、 は、 うそふく、 ともいい、 口笛をふく、 もしくは、 口吟する、 意とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。あるいは、 花に愛で月にあくがれ…

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