響(どよ)む

大きに怒れる眼(まなこ)の光、雷光(いなびかり)の如くひらめき、口より火を吐きて立ち休らひ、力足踏みて響(どよ)みける(伽婢子)、 にある、 力足踏みて響みける、 は、 地団駄を踏んで地鳴りをさせる、 意とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「力足」(ちからあし)は、 二人が踏(ふみ)ける力足に、山の片岸崩れて足もたまらざりければ(太平記)、 と、…

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