響(どよ)む
大きに怒れる眼(まなこ)の光、雷光(いなびかり)の如くひらめき、口より火を吐きて立ち休らひ、力足踏みて響(どよ)みける(伽婢子)、
にある、
力足踏みて響みける、
は、
地団駄を踏んで地鳴りをさせる、
意とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「力足」(ちからあし)は、
二人が踏(ふみ)ける力足に、山の片岸崩れて足もたまらざりければ(太平記)、
と、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか