払子(ほっす)

牛の尾切れ落ちて、再び僧の貌(かたち)となる。其の牛の尾払子(ほっす)と作して、今に至る也(片仮名本・因果物語)、 にある、 払子、 は、 獣毛、麻などを束ね、柄を付けたもの、法会や葬儀などの時の、導師の装身具とする、 と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「払子」は、 唐音、 とある(大言海・岩波古語辞典)。「払」は、 漢音フツ、 …

続きを読む