払子(ほっす)
牛の尾切れ落ちて、再び僧の貌(かたち)となる。其の牛の尾払子(ほっす)と作して、今に至る也(片仮名本・因果物語)、
にある、
払子、
は、
獣毛、麻などを束ね、柄を付けたもの、法会や葬儀などの時の、導師の装身具とする、
と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「払子」は、
唐音、
とある(大言海・岩波古語辞典)。「払」は、
漢音フツ、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか