算用

紀州、勇士某(なにがし)と云ふ人の祖父、賄ひ為(し)ける時、算用を遂げず病死す(片仮名本・因果物語)、 手代どもを喚(よ)ぶべし、急度(きっと)算用遂げん(仝上)、 我は算用に来たり、後世の沙汰、無益(むやく)なりと云ふて(仝上)、 などとある、 算用、 は、古くは、 さんにょう、 とも訓ませたが、普通、 算用合って銭(ぜに)足らず、 というよう…

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