算用
紀州、勇士某(なにがし)と云ふ人の祖父、賄ひ為(し)ける時、算用を遂げず病死す(片仮名本・因果物語)、
手代どもを喚(よ)ぶべし、急度(きっと)算用遂げん(仝上)、
我は算用に来たり、後世の沙汰、無益(むやく)なりと云ふて(仝上)、
などとある、
算用、
は、古くは、
さんにょう、
とも訓ませたが、普通、
算用合って銭(ぜに)足らず、
というよう…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか