十念
一々懺悔して十念を授かりて、久しく念仏しければ、いつと無く蛇失せたりと也(片仮名本・因果物語)、
とある、
十念、
とは、
僧から南無阿弥陀仏の六字の名号を十遍唱えてもらい、仏との縁を結ぶこと、
とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)が、これは、
浄土宗・時宗、
で、僧が南無阿弥陀仏の名号を信者に授けて結縁(けちえん)させること、
をいい(広辞…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか