家に杖つく
我にひとしき他国の男一人ありて、家に杖つくばかりの老人にむかひ、物がたりする有り(新御伽婢子)、
のある、
家に杖つく、
は、
五十歳をさす、
と(高田衛編・校注『江戸怪談集』)あり、
五十杖於家、六十杖於郷、七十杖於国、八十杖於朝(「礼記」王制)、
を引く。
昔、中国では五十歳になると、家の中で杖をつくことを許された、
とある(精選版日…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか