かづらきの神

かづらきの神も在(ま)さば、岩橋をわたし給へと、独り言して力なく過ごし(新御伽婢子)、 にある、 かづらきの神、 は、 葛城の神、 と当て、 修験道祖といわれる役の行者のこと。葛城の山に岩橋を架けたという伝説がある、 と注記される(高田衛編・校注『江戸怪談集』)が、役の行者と葛城の神は異なり、明らかに間違っている。 「葛城の神」は、後世、 …

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