かづらきの神
かづらきの神も在(ま)さば、岩橋をわたし給へと、独り言して力なく過ごし(新御伽婢子)、
にある、
かづらきの神、
は、
葛城の神、
と当て、
修験道祖といわれる役の行者のこと。葛城の山に岩橋を架けたという伝説がある、
と注記される(高田衛編・校注『江戸怪談集』)が、役の行者と葛城の神は異なり、明らかに間違っている。
「葛城の神」は、後世、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか