阿育王の七宝
倩(つらつら)思ふに阿育王(あいくおう)の七宝も命尽きんとする時、是をすくふ価なく(新御伽婢子)、
の
阿育王(あいくおう)、
は、古代インドの、
アショカ(アショーカ)王、
のことで、
父王の没後、兄弟を殺し、摩掲陀国王となった。その莫大な材の中の七つの宝、
と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「七宝」とは、『南伝大蔵経』に、
輪宝…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか