阿育王の七宝

倩(つらつら)思ふに阿育王(あいくおう)の七宝も命尽きんとする時、是をすくふ価なく(新御伽婢子)、 の 阿育王(あいくおう)、 は、古代インドの、 アショカ(アショーカ)王、 のことで、 父王の没後、兄弟を殺し、摩掲陀国王となった。その莫大な材の中の七つの宝、 と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。「七宝」とは、『南伝大蔵経』に、 輪宝…

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