夢は五臓の煩い

夢は五臓の虚よりなすなれば、はかなく、跡(あと)なき事のみにて、誠すくなし(新御伽婢子)、 の、 夢は五臓の虚、 は、 夢は五臓の煩(わづら)ひ(譬喩尽)、 の謂いのようである(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。『譬喩尽(たとへづくし)』とは、松葉軒東井編の、 江戸後期の諺語辞典、 で、 天明六年(一七八六)序。寛政一一年(一七九九)頃まで増補、…

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