一念五百生
一念五百生(ごひゃくしょう)、繋念無量劫(けねんむりょうこう)、恋慕執着(しゅうじゃく)の報ひをうけん事浅ましきかな(新御伽婢子)、
にある、
一念五百生、
は、
小さな思いが五百年もの間の報いをよび無量な業をつくる、の意の仏語、
とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。
「隔生則忘(きゃくしょうそくもう)」で触れたように、「隔生則忘」は、
隔生即忘…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか