けつらふ
紅粉翠黛(こうふんすいたい)たる顔にいやまさりて、けつらひ、愁(うれ)へる眼(まなこ)、涙に浮き腫れたり(新御伽婢子)、
にある、
けつらひ、
は、
つくろい、粧い、
と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。紅粉翠黛は、
美しい顔の色、みどりのまゆずみをほどこした美しい眉、
とある(仝上)。「紅顔翠黛」と同義である。
「けつらひ」は、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか