是生滅法
既に半夜(はんや まよなか、子(ね)の刻から丑(うし)の刻まで)の鐘、是生滅法(ぜしょうめつほう)の響きを告げ、世間静かなるに(新御伽婢子)、
とある、
是生滅法、
は、
万物はすべて変転し生滅する、不変のものは一つとしてないという、涅槃経の四句偈のひとつ、
と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。普通、
是生滅法、
は、
ぜしょうめっぽ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか