頼母子

大欲不道の男あり。隣郷に、頼母子(たのもし)といふ事をむすび置きて、或る時そこへ行きぬ(新御伽婢子)、 とある、 頼母子、 は、 無尽、 ともいい、 一定の期日に一定の掛け金を出し合い、全員に順々に一定の融通をする組合、 と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)が、正確には、「頼母子」は、 憑子、 憑支講、 頼子講、 とも当て、 …

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