火定(かじょう)
汝、早く此の娑婆を立ちさりて、火定(かじょう)に入るべし。その時来迎して、西方へ救ひとらん(諸国百物語)、
とある、
火定(かじょう)、
は、
火中禅定、
ともいい、
自ら焼身して、弥陀の世界にはいること、
と注記がある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。
火化、
ともいう(広辞苑)。
「西方」とは、いうまでもなく、
西方浄土、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか