かづき
二八ばかりなる女﨟(じょろう 十六歳くらいの貴婦人)、薄絹にかぶりを着し(諸国百物語)、
の、
かぶり、
は、
頭に被るもの、
の意(高田衛編・校注『江戸怪談集』)だが、
上には惣鹿子(そうかのこ 全体を鹿子絞(かのこしぼり)にした着物)の小袖を着て、練りのかづきにて(仝上)、
の、
練りのかづき、
の、
練り絹で作った被き物、上か…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか