牛頭馬頭(ごずめず)

如来の庭(誓願時阿弥陀堂の前の庭)にて、とし四十ばかりなる女を、牛頭馬頭(ごずめず)の鬼、火の車より引き下ろして、いろいろ呵責して、又、車に乗せ(諸国百物語)、 の、 牛頭馬頭、 は、 地獄に居る牛頭、馬頭の鬼、 とある(高田衛編・校注『江戸怪談集』)。因みに、「火の車」は「火車(かしゃ)」で触れたように、 火が燃えている車。生前に悪事をした亡者を乗せて地…

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