通天の犀

それを取りて開きて見れば、通天(つうてん)の犀(さい)の角のえもいはでめでたき帯あり(今昔物語)、 にある、 通天の犀、 は、 通天のさいの角のかざりのある帯、 とあり(佐藤謙三校注『今昔物語集』)、 延喜式(治部省)によると通天のさいはその角に光があって天に通じ、雞が見て驚くという、 とある(仝上)。 是は明月に当て光を含める犀の角か、不然海…

続きを読む