通天の犀
それを取りて開きて見れば、通天(つうてん)の犀(さい)の角のえもいはでめでたき帯あり(今昔物語)、
にある、
通天の犀、
は、
通天のさいの角のかざりのある帯、
とあり(佐藤謙三校注『今昔物語集』)、
延喜式(治部省)によると通天のさいはその角に光があって天に通じ、雞が見て驚くという、
とある(仝上)。
是は明月に当て光を含める犀の角か、不然海…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか