をこづる

怖ろしく思ゆれば、妻にをこづり問へども、物云はばやとは思ひたる気色ながら云ふともなし(今昔物語)、 の、 をこづる、 は、 だまして誘うのを言う、 とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。 をこづる、 は、 誘る、 と当て、通常、類聚名義抄(11~12世紀)に、 誘、ヲコツル、コシラフ、サソフ、アザムク、カドフ、 とあり、色葉字…

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