おほけなし

暗くなる程に、此の太郎介が宿したる所に行きて、おほけなく伺ひけるに(今昔物語)、 の、 おほけなし、 は、 大胆にも、 と注記がある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。 「おほけなし」は、 あながちに有るまじくおおほけなき心ちなどはさらに物し給はず(源氏物語)、 おほけなく憂(う)き世の民におほふかなわが立つ杣(そま)にすみぞめの袖(そで)(千載集)、…

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