左券

今のうちに一通り堺目を立てて、他日の左券とするのである(柳田國男『口承文芸史考』)、 にある、 左券、 は、 左契、 に同義で、 左験、 ともいう(字源)。 契(ケイ)も、券(ケン)も、割符なり、 とある(大言海)が、 昔、木の札に約束事を書き、手の印形を押した。それを二つに割って、甲乙がその片方はずつを保存し、照らし合わせて証拠と…

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