けうとし
守、聞きていはく、汝はけうとく人にもあらざりける者のこころかな(今昔物語)、
の、
けうとし、
は、
気疎し、
と当て、
このさるまじき御中の違ひにたれば、ここをもけうとくおぼすにやあらむ(蜻蛉日記)、
と、
気に入らず離れていたい、また、気持が離れてしまっている、疎遠だ、
と(広辞苑)、
感じからして疎遠だ、の意が原意、
と…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか