牽牛子(けにごし)
牽牛子(けにごし)の花を見ると云ふ心を、中将かくなむ、あさがほをなにはかなしと思ひけむ人をも花はさこそみるらめ、と(今昔物語)、
にある、
牽牛子(けにごし)、
は、
アサガオの異称、
で(広辞苑)、
アサガオの中国名を、ケニは牽の字音(ken)の後に母音iを添えて、日本風にした形、ゴは牛の呉音、
とあり(岩波古語辞典)、
けんごし、
と…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか