巻数木(かんじゅぎ)
さて几帳の綻びより巻数木(かんじゅぎ)のやうに削りたる白くをかしげなるが二尺ばかりなるをさし出でて(今昔物語)、
の、
巻数木、
は、
寺から願主へ饗応した経文の巻数を知らせる文書(巻数)を付けて送る木の枝、
かんじゅぼく、
とも訓む(佐藤謙三校注『今昔物語集』)とある。木の枝は、
梅の若枝、
榊の枝、
などを用いた(精選版日本国語大辞典)。…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか