空薫(そらだき)

其の間、簾の内より空薫(そらだき)の香かうばしく匂ひ出でぬ(今昔物語) とある、 空薫、 は、 空炷、 とも当て(広辞苑)、 香を室に豊富にくゆらせるのをいう、 とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)が、 どこでたくのかわからないように香をたきくゆらすこと(広辞苑)、 どこからともなく匂ってくるように香をたくこと。また、前もって香をたいておくか…

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