いとほし

今よりかかる事なせそ。いとほしければ逃すぞ(今昔物語)、 の、 いとほし、 には、意味の幅があり、 翁(おきな)をいとほしく、かなしと思(おぼ)しつることも失せぬ(竹取物語)、 と、 気の毒だ、 かわいそうだ、 の意と、 宮はいといとほしと思(おぼ)す中にも、男君の御かなしさはすぐれ給(たま)ふにやあらん(源氏物語)、 と、 かわ…

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