いとほし
今よりかかる事なせそ。いとほしければ逃すぞ(今昔物語)、
の、
いとほし、
には、意味の幅があり、
翁(おきな)をいとほしく、かなしと思(おぼ)しつることも失せぬ(竹取物語)、
と、
気の毒だ、
かわいそうだ、
の意と、
宮はいといとほしと思(おぼ)す中にも、男君の御かなしさはすぐれ給(たま)ふにやあらん(源氏物語)、
と、
かわ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか