構ふ
醫師もこれを聞きて泣きぬ。さて云ひやう、此の事を聞くに、實にあさまし、己構へむと云ひて(今昔物語)、
の、
構ふ、
は、
方法を考える、
と注記がある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。
構ふ、
については、
カム(噛)アフ(合)の約、かみあわせる意(岩波古語辞典)、
カは構くの語根、マフは、設け成す意(見まふ、為(しまふ)、立ちまふ)(大言海)…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか