最手(ほて)
最手(ほて)に立ちて、いくばくの程をも経ずして脇にはしりにけり(今昔物語)、
これが男にてあらましかば、合ふ敵なくて最手なむどにてこそあらまし(仝上)、
とある、
最手、
は、主位の相撲、
脇、
は、
次位の相撲、
と注記がある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)が、これだとわかりにくい。
最手、
は、
秀手、
とも当て、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか