中結ひ
僧正、工の今日の所作はいかばかりしたると見むと思ひ給ひて、中結ひにして高足駄を履きて杖をつきて(今昔物語)、
にある、
中結(なかゆ)ひ、
は、
腰ところで衣をむすんで、歩行に便にする、
とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。因みに、「高足駄(たかあしだ)」は、
たかあし、
ともいい、
足駄の歯の高いもの、
をいう(精選版日本国語大辞典)…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか