あななひ
ただ独り寺のもとに歩み出て、あななひどもを結びたる中に立ち廻りて見給ひける程に(今昔物語)、
の、
あななひ、
は、動詞、
あななふ、
の名詞形で、
麻柱、
と当て(大言海)、
支柱(すけ)の義、
とあり、
古、工人、支柱に縁(ふちど)りて、高きに登りしに起こると云ふ、麻柱は、庪柱の誤りならむかと云ふ説あり、即ち、枝柱、支柱なり、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか