かれがれ
漸くかれがれになりつつ、前々(さきざき)の様(やう)にも無かりけり(今昔物語)、
の、
かれがれ、
は、
うとうとしくて、
とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。「うとうとし」は、
疎疎し、
と当て、
心寄せ聞え給へば、もて離れてうとうとしきさまにはもてなし給はざりき(源氏物語)、
と、
親しくない意の「うとい」を強めて言う語、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか