かれがれ

漸くかれがれになりつつ、前々(さきざき)の様(やう)にも無かりけり(今昔物語)、 の、 かれがれ、 は、 うとうとしくて、 とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。「うとうとし」は、 疎疎し、 と当て、 心寄せ聞え給へば、もて離れてうとうとしきさまにはもてなし給はざりき(源氏物語)、 と、 親しくない意の「うとい」を強めて言う語、 …

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