あからめ
本の妻の許に返り行きて、本のごと、あからめもせで棲みにける(今昔物語)、
の、
あからめ、
は、
よそめ、
の意で、
わきみ、
つまり、文脈では、
他の女には目もくれず、
の意とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。
あから目、
傍目、
傍観、
などと当て(広辞苑・学研国語大辞典・大言海)、類聚名義抄(11~12世紀)には、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか