よぼろ
土に穢れ夕黒なる袖も無き麻布の帷子(かたびら)の、よぼろもとなるを着たり(今昔物語)、
の、
よぼろもとなる、
は、
ふくらはぎまでしかない、
と注記がある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。
よぼろ、
は、
膕、
と当て、類聚名義抄(11~12世紀)に、
膕、ヨホロ、
和名類聚抄(平安中期)に、
膕、與保呂、曲脚中也、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか