あやにくだつ

これが腹立ちて解かぬをも、あやにくだつやうにて、ただ解きに解かせつ(今昔物語)、 さこそあやにくだちつれども、いとほしかりければ、装束を取りて急ぎ着て、馬に乗りて(仝上)、 とある、 あやにくだつ、 は、 いじわるくする、 意とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。「あやにくだつ」は、 生憎だつ、 と当て、 人をいらだたせ、困らせるような態度を…

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