半蔀(はじとみ)
半蔀(はじとみ)のありけるより、鼠鳴(ねずな)きを出して手をさし出でて招きければ、男寄りて(今昔物語)、
とある、
半蔀、
は、
上半分を外へ揚げるようにし、下ははめこみになった蔀、
をいい(広辞苑)、
こじとみ(小蔀)、
ともいう。「蔀(しとみ)」は、「妻戸」で触れたように、
柱の間に入れる建具の一つ、
で、
板の両面あるいは一面…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか