陵ず
ただ貧しげなる牛飼童(うしかひわらは)の奴獨(ひと)りに身を任せて、かく陵ぜられては何の益(やく)のあるべきぞ(今昔物語)、
の、
陵ぜられて、
は、
悩まされて、
とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。
りょうず、
は、
凌ず、
陵ず、
と当て(広辞苑)、
掕ず、
とも当てる(学研全訳古語辞典)。
この君、人しもこそ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか