返さの日
然る閒、賀茂の祭の返(かへ)さの日、此の三人の兵(つはもの)共云ひあわせて(今昔物語)、
の、
返さの日、
は、
祭の次の日、祭を終わって賀茂の斎院が紫野(賀茂の斎宮の御所があった)へ帰っていく、其を公卿が行列で送るのである、
とある(佐藤謙三校注『今昔物語集』)。
かへさ、
は、
歸方、
と当て、
「かへるさ」の略、
とあり…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか