なまめかし

濃き打ちたる上着(うはぎ)に、紅梅、もえぎなど重ね着て、なまめかしく歩びたり(今昔物語)、 の、 なまめかし、 は、 艶めかし、 と当て、 ナマメクの形容詞形、色・様子・形・人柄などのよさ、美しさが、現れ方として不十分のように見えながら、しっとりとよく感じられるさまをいうのが原義、 とあり(岩波古語辞典)、 さりげなくふるまうさまから、奥ゆかし…

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